診療科・部門のご案内DIAGNOSIS

耳鼻咽喉科

当院 耳鼻咽喉科は令和4年4月より大阪医科薬科大学との連携を構築し外来診療枠を大幅に増やし新体制で診療を行っています。耳鼻科外来診療は大阪医科薬科大学河田了主任教授、萩森伸一専門教授、寺田哲也診療准教授をはじめとする担当医により大学病院と同内容の医療を展開しています。

当院耳鼻咽喉科は日本耳鼻咽喉科・頭頸部外科専門医を基盤とし、日本がん治療認定医、耳科手術指導医、鼻科手術指導医、頭頸部外科指導医、アレルギー学会指導医等の専門性を持った医師による外来診療を行っています。

基本的な治療は当院外来で行いますが、初期治療・診断の後、より高度な医療が必要となった場合は大阪医科薬科大学附属病院での治療を担当医が責任をもって対応します。また、ご希望があれば当院との病病連携を通じて連携医療機関に紹介することもできます。

 

耳鼻咽喉科の疾患について

 

①耳関連の病気(難聴、めまい)

②鼻関連の病気(ちくのう症、花粉症、はな出血)

③咽頭関連の病気(扁桃炎、口内炎、味覚、いびき)

④がん関連の病気(咽頭がん、こう頭がん、舌がん、甲状腺がんなど)

に大きく分けることが出来ます。

当院耳鼻咽喉科では、上記疾患の専門医が診察を行います。

下記に代表的疾患の概略を示しますが、詳細は大阪医科薬科大学附属病院のHP(専門外来 | 大阪医科薬科大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 (oto-osaka-med.jp))をご参照下さい。

 

① 耳関連の病気について

真珠腫性中耳炎

中耳真珠腫ともいいます。鼓膜が中耳側へ深く引き込まれ、そこで耳垢が堆積することで周囲を破壊していく中耳炎です。小児期の反復・遷延する中耳炎や鼻すすりの関与がいわれています。また先天性の真珠腫もあります。

 

慢性中耳炎

鼓膜に穿孔(あな)がある、難聴、時々耳漏が出るという特徴があります。鼓膜穿孔があれば外耳道側から細菌が中耳に侵入し耳漏が生ずる可能性が高くなります。

 

滲出性中耳炎

中耳腔に滲出液が貯留する中耳炎で、急性中耳炎に続発し小児に多いタイプ(滲出液が粘稠)と成人に多いタイプ(滲出液がさらさらしている)に分けられます。耳管狭窄症や閉鎖不全、アデノイド肥大や副鼻腔炎、上咽頭がんなど様々な原因で生じます。

 

耳硬化症

鼓膜穿孔がなく、また中耳に炎症がないにもかかわらず難聴となる疾患で、鼓膜の振動を内耳(かたつむり)に伝える耳小骨(ツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨)周囲に変性が生じ、動きが悪くなった結果起こります。日本人は欧米人に比べ手術適応となるまで聴力が低下する例は少なく、白人の100分の1程度の頻度です。最終的な診断は手術の際に実際に耳小骨に触れて、動きが悪いことを確かめることで行います。

 

顔面神経麻痺

一側の表情がつくりづらくなります。原因はウイルス、外傷、腫瘍、そして不明なものなどがあります。中でも多いものはベル麻痺と呼ばれる原因不明の顔面神経麻痺で、ある日突然発症します。最近の研究でベル麻痺の多くは単純ヘルペスウイルスによって引き起こされることが分かってきました。ハント症候群は水痘ウイルスによって生ずる顔面神経麻痺で、しばしば耳痛や難聴・耳鳴、めまいなどを合併します。外傷性麻痺は頭部外傷によって顔面神経が切断・挫滅されることで生じます。腫瘍性麻痺は顔面神経の腫瘍以外に、顔面神経が通る臓器の腫瘍、例えば耳下腺癌や白血病などで生じます。

② 鼻関連の病気について

アレルギー性鼻炎とはどんな病気?

スギ花粉症を代表とするアレルギー性鼻炎は、命に別状のある病気ではありませんが、とても不愉快な症状が起こり、しかも基本的に治ることがありません。

治ることが無い!と聞いてショックを受ける方もいらっしゃると思いますが、適切なお薬を使えば症状のコントロールは充分可能です。ご安心ください。

さて、鼻に関する不愉快な症状はくしゃみ、鼻水、鼻づまりの三つになります。

アレルギーの原因となる物質(花粉やホコリ、ダニなど)は、体内に入ると非自己(自分のものでは無い)として認識されます。その非自己を排除するために抗体(IgE抗体といいます)が産生されていきます。入ってきた抗原と肥満細胞という細胞に結合したこのIgE抗体が反応し、この異物を排除しようという反応が肥満細胞に起こりアレルギー反応になります。つまり、基本は自分を守るための反応なのですが、その反応が過剰になるとアレルギーという病気と認識されるわけです。

 

好酸球性副鼻腔炎とはどんな病気?

副鼻腔炎は,手術などで採取した鼻茸(ポリープ)の病理組織学的所見から,好酸球型と非好酸球型に大きく分類されます.非好酸球性の副鼻腔炎は感染を契機として起こる副鼻腔炎であり,一般的に蓄膿症と呼ばれたりしますが,局所治療や,内服/点鼻治療,手術(内視鏡下鼻副鼻腔手術)による治療効果が期待されます.対して好酸球性副鼻腔炎は,手術をしても再発することの多い難治性の副鼻腔炎とされています.国内では約20万人が好酸球性副鼻腔炎で,そのうち約2万人が重傷症例と考えられており,重症例は厚生労働省が指定する指定難病とされています.好酸球性副鼻腔炎は喘息(特に成人発症型)やアスピリン不耐症に合併することが多く,喘息と同様のメカニズムで発症する副鼻腔炎とされています.当院では耳鼻咽喉科と呼吸器内科が連携し,好酸球性副鼻腔炎患者さんには精密な呼吸機能に関わる検査を行い,喘息の有無を確認しております.

 

③ 咽頭関連の病気について

 

 

④ がん関連の病気について

頭頸部癌(腫瘍)とは

頭頸部腫瘍とは、耳鼻咽喉科領域に発生する腫瘍(できもの)のことです。
耳鼻咽喉科領域とは耳、鼻、口(舌などの口腔)、のど(咽頭、喉頭)、顔面、頸部などをさします。 このうち悪性のものを頭頸部癌といっています。これらは、音声、呼吸、嚥下、聞こえ、味覚など人間にとって重要な役割を果たしている部位ですから、治療を行なうにあたって、それらを十分考慮することが大切であり、頭頸部腫瘍の専門医が治療にあたらなければなりません。 頭頸部腫瘍の治療はほとんどの病院では、耳鼻咽喉科が担当となっています。

 

口腔癌とは

1.口腔の機能と特徴

口腔(辞書では“こうこう”と発音していますが、医学・医療では“こうくう”と読んでいます)は、日常生活になくてはならない機能を有しています。
その主な機能は嚥下、構音、味覚です。

[1] 嚥下

食物は歯で噛み砕かれ、口腔から咽喉(のど)へ送り込まれますので、口腔は嚥下の始まりとして重要な働きをしています。
特に舌はその働きが悪くなると、嚥下に重大な影響をもたらします。

[2] 構音

声は声帯によってできますが、口腔は音を共鳴する機能を担っています。この共鳴腔の形を変化させて口から音を発する事になります。舌はその主役であり、舌の働きが悪くなると、言葉の明瞭度が悪くなります。

[3] 味覚

舌の表面に味覚を感じる細胞(味蕾)が存在し、それによって味を感じています。味覚がなくても生命に関わることは少ないかもしれませんが、食事をはじめ日常生活において大きな不自由であることは間違いありません。

2.口腔癌の特徴

口腔癌は、構内の部位により舌癌、口腔底癌、歯肉癌、頬粘膜癌、硬口蓋癌に分けられますが、最も頻度の高い物は舌癌でありその半数以上を占めます。50歳~60歳代が好発年齢ですが、喉頭癌や咽喉癌と比較するとやや若い年齢に好発します。また若い人にも時にみられます。原因は不明ですが、飲酒、喫煙、慢性的な機械的刺激(歯が慢性的にあたるなど)等との因果関係があることがわかっています。
好発部位は舌癌では舌の辺縁部です。口腔癌は鏡でみることができるためか、比較的早期に見つかるものが多いとされています。しかし、進行癌の予後は必ずしも良好ではなく、特に頸部のリンパ節に転移する症例は予後の悪いタイプです。

 

甲状腺癌とは

甲状腺腫瘍

当院では甲状腺腫瘍は「耳鼻咽喉科」が担当しています。
過去12年間における甲状腺腫瘍手術の自験例は約500例です(下表参照)。
甲状腺腫瘍手術は、腫瘍切除に際して、機能温存が必要な手術であることから、多くの経験を有する施設での治療が望まれます。

1.甲状腺の病気

甲状腺の病気は大きく分けると、機能に関わる病気(機能亢進症、機能低下症)と腫瘍性の病気(甲状腺腫瘍〉に分けられます。耳鼻咽喉科で扱う甲状腺の病気は主に後者であり、甲状腺腫瘍を担当しています。前者(機能に関わる病気)は当院では内分泌内科が担当しています。腫瘍に伴って、機能亢進あるいは機能低下を来すことはまれです。

2.甲状腺腫瘍とは

文字通り甲状腺に発生する腫瘍ですが、頻度は極めて高く、全人口の1%程度に腫瘍(結節)があるといわれています。もちろんその多くは良性のものであり、大きさがほとんど変化せず一生放置しておいても問題のないタイプです。しかし、逆に言えば、放置しておいてよいタイプなのか、治療を要するタイプなのかを診断することが重要です。

3.甲状腺腫瘍の分類

[1] 良性腫瘍

  1. 濾胞腺腫
    甲状腺良性腫瘍の代表です。
  2. 腺腫様甲状腺腫
    これは厳密には腫瘍ではありませんが、臨床的には腫瘍として取り扱っています。

[2] 悪性腫瘍(がん)

  1. 乳頭癌
  2. 濾胞癌
  3. 未分化癌
  4. 髄様癌
  5. 悪性リンパ腫

このうち、1. 乳頭癌が90%を占めます。乳頭癌は一般には予後良好なタイプですが、15%程度予後不良タイプがあるといわれています。予後良好タイプの5年生存率は95-100%とされています。

4.甲状腺腫瘍の診断

[1] 視診・触診

まず甲状腺の視診・触診が基本です。
さらに喉頭(声帯)の観察も必須です(反回神経麻痺の有無)。

[2] 超音波エコー、針生検

画像診断は超音波エコーが第一選択です。必要に応じてエコーガイド下に針生検を行います。使用する針は採血針と同じ太さのものであり、侵襲はほとんどありません。たとえば乳頭癌であれば、10mm以上の腫瘍で80-90%の症例で診断がつきます。

[3] 血液検査

甲状腺腫瘍は一般に機能亢進あるいは機能低下を来すことはまれですので、診断上甲状腺ホルモン測定は大きな意義はありません。
しかし、まれに機能亢進あるいは機能低下を来す症例があること、術後機能低下を来すことはあるので術前の値を知ることに意義があること、血清サイログロブリン測定は癌の再発指標になること、以上から特に手術症例では測定すべきと思われます。

[4] CT

手術症例にはCT(造影)を施行します。
MRI、シンチグラムは一般に不要です。

外来担当医表

午前診察 
耳鼻
咽喉科
杉田 杉田 - 杉田 - 萩森
午後診察  (14:00~15:30)
耳鼻咽喉科
耳鳴・めまい・一般外来
杉田 杉田 - - - -
※第2・4月曜日 14:00~15:00 補聴器外来(予約制)

医師紹介

名前 萩森 伸一
その他 大阪医科薬科大学 専門教授
名前 杉田 公美
その他 平成三年 大阪医科大学卒業

日本耳鼻咽喉科専門医

外来診療時間

午前診療

月~土 9:00~12:00

受付は8:30~12:00

休診日:日曜日・祝日

診療時間・診療科目をお間違えのないよう、ご確認ください。